2008 Fiscal Year Annual Research Report
実時間立体映像処理による実体表示を応用したものづくり実験教育支援システム
Project/Area Number |
20650142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
竹村 淳 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (20297617)
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Keywords | 電子回路実験 / 教育支援システム / 回路翻訳 / 立体映像 / 裸眼立体ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究は,「ものづくり」の能力を育成するための実験教育支援システムの開発研究を目的とする。このシステムは,以下の(A)-(D)に示す新規性及び有用性を有する。(A)実験教育の高能率性の実現,(B)安全性の確保,(C)立体ディスプレイを用いたきめ細かい実体表示による高い教育効果の実現,及び(D)実時間立体映像処理を応用することによる大人数の実験教育への対応。平成20年度は,(A),(B),及び(C)の一部の研究を行い,下記(1)-(3)の成果が得られた。 (1) 回路映像入力装置の構築:実験者が作製した回路の立体画像を取り込むために必要とする,映像入力装置を作製した。 (2) 立体映像処理と回路翻訳の研究:回路翻訳は,実験者の作製する回路に対して下記(a)及び(b)の処理をコンピュータにより自動的に行うことである。(a)実験回路の映像から画像処理により回路構成(素子の接続や配線等)を自動認識する。(b)回路認識の結果に基づき,回路情報をSPICE(世界的に用いられている回路記述言語)で記述する。 (3) 立体映像の評価:裸眼立体ディスプレイを用いて,立体映像処理と回路翻訳結果の立体表示に対する実験教育面での効果を評価した。 上記(1)及び(2)の成果により,実験者は自身の作成した回路の構成や動作を,モニタ上で即座に知ることができ,実験の能率と安全性を向上することが可能となった。また,(3)の研究により,実験者に提示するコンテンツが立体となるため,高い教育効が得られた反面,眼精疲労の影響が問題となった。
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