2009 Fiscal Year Annual Research Report
都市排出権取引(都市CDM)のための水俣モデル構築
Project/Area Number |
20651011
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
田中 昭雄 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 特任教授 (90467978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 修 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10037971)
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Keywords | 排出権取引 / 二酸化炭素排出削減 |
Research Abstract |
水俣市の2006年度エネルギー収支と物質収支を解析し、その研究結果を(社)エネルギー・資源学会「エネルギー資源」に投稿し、2009年9月号に掲載された。 また2008年度の温室効果ガス排出量(GHG)の実態をより把握する、ため,セクター別のエネルギー消費量実態調査を実施した。運輸貨物部門由来のGHG排出量を推定するため,水俣市の物質フロー調査を目的に、産業部門の主要事業所に対する物質移動状況調査をおこなった。またエネルギー実態調査の補間として,電力会社,ガス会社データ及び公的統計の関連データを調査した。 エネルギー消費実態調査結果等を利用して,2008年度のエネルギー需要とCO2発生量分布地図を作成した。また自家用車利用、農機具等のエネルギー使用実態と地理的相関性に関する分析を行った。 太陽熱エネルギーの利用ポテンシャルを明らかにするため,市内で全天日射量の計測を開始した。 最終年度である本年は,温室効果ガス排出量推定方法の体系的整理し、消費構造を把握するためニューラルネットワークなどによる統計解析を行い、都市排出権取引のための水俣モデルを完成させる。 また、九州地区の非中核都市の民生家庭部門のGHG排出量のベースライン作成のため,総務省の家計消費調査を計算機統計学的手法(ベイズ推定と遺伝的アルゴリズムの組み合わせ)により分析し,世帯属性(世帯人数,家族構成)別エネルギー需要量及び経年変化を推定する。
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