2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20651020
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
北園 芳人 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40094007)
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Keywords | 環境材料 / 国土整備 / 人間生活環境 |
Research Abstract |
人にやさしい舗装として近年ゴムチップ舗装がなされるようになってきた。弾力性があり,膝への負担が軽減されるので普及しつつある。今回の研究中にゴムチップ舗装の表面温度を測定したところ,アスファルト舗装よりも高温になることが分かった。そこで,今年度はゴムチップ舗装の供試体を用いて遮熱効果を検証することにした。 遮熱性塗料の種類については,4種類の塗料で実施した。最高気温30.7度の時,黒色のゴムチップ無塗装では表面温度67度に達したが,一般塗料の灰色明度75で54度,遮熱性塗料では一般塗料よりもさらに5~9度低くなり大きな遮熱効果が得られた。また遮熱性塗料の種類によってその効果が4度程度異なることも明らかになった。明度の違いでは明度の大きい(明るい色)ものほど一殻塗料でも遮熱効果が得られた。明度が同じでも色の違いで遮滅効果も異なり,グレイ系>緑色系>ブラウン系の順で遮熱効果が大きいことも明らかになった。 通常のアスファルト舗装とゴムチップ舗装では後者の方が10度前後高温になるが,遮熱性塗料を塗布して両者で体感温度比較試験を行った結果,ほとんど同じ評価が得られ,ゴムチップ舗装においても遮熱効果が大きいことが明らかになった。 遮熱性塗料の塗布効果については1回塗と2回塗で検討した。どの遮熱性塗料でも2回塗の方が遮熱効果の大きいことが分かった。しかしながら,遮熱効果の大きい1種類の塗料においては1回塗でも他の塗料の2回塗よりも効果が大きいものがあった。 今後は,遮熱性塗料の耐久性の検証が必要である。
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