2009 Fiscal Year Annual Research Report
電動車のための自然エネルギ利用トリクル充電システムの試作
Project/Area Number |
20651023
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Research Institution | 仙台高等専門学校 |
Principal Investigator |
大泉 哲哉 仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 教授 (70152048)
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Keywords | 電動自転車 / 太陽光発電 / トリクル充電 / 双方向昇降圧チョッパ回路 / 非接触給電 |
Research Abstract |
本研究は、CO2削減のために電動車普及を図る準備として行っている。本研究での検討結果、ならびに研究成果を、H21年度研究計画の各項目毎に以下に記す。(1)実試用システムの製作:実試用システムを製作して、当研究機関内の日陰ができにくい場所に設置した。本システムへは、稼働状態をモニタリングするデータロガーを組み込んだ。(2)需要調査、設置許可の可能性調査:充電スタンドの仕様が確定してから、駐車場、駐輪場の所有・管理者へ充電システム設置許可が出せるかどうか調査を行う計画であったが、市販の太陽光パネルが品薄状態ゆえ、盗難の心配から外部に設置することは断念した。(3)実試用システムの評価:非接触送電コイルの再設計を行って、12mmのギャップがあっても送電効率70%以上を達成する送電部の再製作を行った。そのため、年間を通してのデータ収集は次年度の課題とした。(4)非接触給電装置の大出力化:本研究の充電システムは、電動車のバッテリのメモリ効果を回避するために、基本的にはトリクル充電レベルにとどめる方針であるが、電気自動車の充電システムへ発展させるためには、システムの大出力化が必要となる。しかし、再設計しても送電効率70%程度にとどまるので、大出力化した場合、30%の送電損失は、最悪、発火するおそれもある。送電効率改善と平行して行う必要があり、次年度以降の課題とした。(5)一般ユーザーによる実試用充電システムの評価:当研究機関内に設置するよう方針変更したので、一般ユーザーからの評価は聴取しなかった。(6)電気自動車用充電システムの製作・設置:送電効率の問題で、電動バイク用充電システムにとどめた。(7)電気自動車用実試用充電システムの評価:送電効率の問題で電動バイクの充電スタンドにとどめたので評価しなかった。(8)研究とりまとめ、報告:研究成果を電気関係学会講演会ならびに日本機械学会東北支部講演会で発表した。
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Research Products
(5 results)