2008 Fiscal Year Annual Research Report
nano-Ptのmolecular biomimetics研究
Project/Area Number |
20651030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮本 有正 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60157691)
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Keywords | 白金 / ナノ粒子 / 活性酸素消去 / フリーラディカル消去 / 電子伝達系I様活性 / 線虫寿命延長 / シグナルペプチド / アクティブターゲティング |
Research Abstract |
研究目的:白金ナノ粒子(nano-Pt)には活性酸素やfree radicalの持続的な消去活性があり、またmitochondria内膜に存在する電子伝達系複合体I(Conplex I)様酵素活性もあり、酸化ストレス疾患等の改善への応用が期待されている。この研究で更なるnano-Ptの特性解析と、線虫の寿命延長効果を評価系としてシグナルペプチドを配位させたnano-Ptの細胞膜透過性昂進やmitochondriaへのactive targetingなどバイオへの応用を試みる。 研究1:nano-PtにはFenton反応に使用するFE^<2+>をFe^<3+>に酸化する作用があり・OHの発生阻害が懸念されたこと、またFe^<2+>を使用しないH_2O_2/NaOH法で・OHを発生させた場合高いアルカリ性によるspin adductの分解が観察され、nano-Ptによる・OHの消去に関しては各省が得られなかった。よって、AAPHから発生するよるperoxyl radicalとDPPH radical のnano-Ptによる消去特性を解析し、論文は投稿中である。研究2:nano-PtのComplex I様活性に関しては解析が終了し、論文が科学雑誌に発表された。研究3:nanao-Ptによる線虫野生株(N2)と電子伝達系IIの欠損株(mev-1)の延命延長の実験は論文にまとめ、科学雑誌に発表した。転写因子daf-16欠損株ではnano-Ptの寿命延命効果が観察されたくなり、nano-Ptは単純に活性酸素を除去し線虫の寿命を延ばすのではなく、細胞内長寿シグナルを介している可能性が出てきた。現在研究中である。また細胞膜透過性昂進ペプチドを配位したnano-Ptで線虫を処理した場合、ICP-MAS測定でnano-Pt/匹は低く、ペプチドで線虫体内の活性酵素消去に有効な場所に取り込まれているようだ。現在、電顕でその部位の特定を試みている。Complex I欠損株(uno-1)の寿命も延ばし、mitochondriaへのrgetingペプチドを配位したnano-Ptで寿命延長効果を観察中である。研究4:細胞膜透過性昂進ペプチドでは、TATよりPep-1の方が良好であることが観察された。現在、細胞膜透過性昂進ペプチドをPep-1に固定し、白金特異的結合ペプチドの良し悪しを検討中である。
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Research Products
(8 results)