2008 Fiscal Year Annual Research Report
新たな磁界計測法に基づく金属物体の位置推定および画像化に関する研究
Project/Area Number |
20651043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
小林 宏一郎 Iwate University, 工学部, 准教授 (60277233)
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Keywords | 計測工学 / 非破壊検査 / 建設物安全管理 / 磁界計測 / 画像化 |
Research Abstract |
本研究は、新なに提案した計測原理による埋設金属物体の非破壊検査技術の開発(正確な位置推定、埋設物の画像化)を目的として、今年度は以下の内容を実施した。 ・本提案手法は、従来一意に位置決定が不可能であったコンクリートなどに埋もれた金属物体を三角関数を用いた簡易な方法で一意に位置決定を行えるものである。そこで、初めに提案した原理の検証を目的として、簡易型実験システムを作成し、実験的に検討した。 この結果、埋設金属の正確な位置推定が本原理により実現可能であると判断できた。 ・鉄筋コンクリートを摸擬した試験体において、作成した簡易型実験システムを用いて、位置推定を行い、誤差の原因を検討した。その結果、印加磁界の周波薮や強度、さらに計測面の傾斜角度に大きく依存することが分かった。また、測定時のコイル設置位置の精度が誤差に大きく影響することが分かった。 ・磁界印加用コイルと磁界検出用コイルのもっとも単純なモデルによる磁界解析を行い、コイルの形状の検討を行った。この結果は、七分な成果が得ちれていないため、引き続き次年度も実施する。 ・現状では、深さ40mm程度までの鉄筋を誤差5mm以内で推定可能であることが実験的に分かった。 ・今後は、印加磁界の強度を上げることや磁界印加用コイルと磁性界検出用コイルの解析を行い、より深い金属物体の推定と誤差の低減を試みる。また、精度の高い計測が可能な実験システムの構築を行う。
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