2008 Fiscal Year Annual Research Report
選択性の高いタンパク質間相互作用制御化合物の探索技術
Project/Area Number |
20651052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 隆司 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90201326)
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Keywords | 蛋白質間相互作用 / 阻害剤 / 2ハイブリッドシステム / 質量分析 |
Research Abstract |
近年注目されているタンパク質間相互作用制御化合物の探索においては,標的相互作用を選択的に阻害して類似相互作用には影響を及ぼさない高い選択性(特異性)の確保が不可欠であり,高選択性を保証するスクリーニング系とin vivoでの選択性を定量的に評価する系が求められている。そこで本研究では,下記の2点につき検討を行った。(1)標的相互作用と対照相互作用を同一細胞でアッセイする独自の並列2ハイブリッド法を用いて,高選択性相互作用制御化合物のスクリーニング系を構築するための第一歩として,ペプチドアプタマーのスクリーニングを行い、Cdc42に結合してその相互作用を阻害するアプタマーの単離に成功した。その性格付けを進めたところ,Cdc42変異アレル特異的な結合を示す結果が得られ,特異性の高い相互作用阻害剤になる可能性が示唆された。実際にこのアプタマーはCdc42とBemlの相互作用は阻害するが、Ste20との相互作用は阻害しないことが示された。更に,詳細な性格付けを進めるとともに,スクリーニングの拡張に着手した。(2)定量対象ペプチドを連結した人工タンパク質(Peptide-Concatenated Standard; PCS)を標準物質とする独自の定量プロテオミクス技術(PCS-MS)を用いて,相互作用制御活性のin vivo評価系を構築するために,PCS用ペプチドの選定法に検討を加えた。
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