2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20652030
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
原 大介 Aichi Medical University, 看護学部, 教授 (00329822)
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Keywords | 中間型手話 / 日本手話 / 日本語対応手話 |
Research Abstract |
1.前年度に撮影した中間型手話使用者41名の動画を項目別(自己紹介の表現,疑問文の提示,分類辞(classifiers : CL)を含む地図の描写等)に編集・整理をした。この動画(中間型手話動画(1))を5名の日本手話使用者に評価してもらい,自由形式で中間型手話の特徴と思われる手話表現およびその理由を記述してもらった。 2.動画資料「中間型手話動画(1)」は,中間型手話ではどのようにCLが使用されているか,どのような語順が用いられるのかを分析するには不十分であったため,平成21年度は,あらたに10名の中間型手話使用者の動画撮影を行った(中間型動画(2))。語順に関しては,名詞とその修飾部の関係に焦点を絞って撮影資料を準備した。撮影内容は以下の通りである。 (1)2匹のウサギと小鳥が描かれた色づけされた4コマの絵(2)複数の少年がボール遊びをする場面を描いた色づけされた4コマの絵(3)2匹のアライグマとリンゴが描かれた色づけされた1コマの絵(4)複数の子供がプールに船を浮かべて遊ぶ場面を描いた色づけされた1コマの絵(5)日本文では関係節を用いて表現される内容を手話で用いて表現してもらう 3.中間型手話動画(2)から中間型手話の特徴を抽出するために,その比較対照用資料として,同様の内容を日本手話使用者4名に協力してもらい動画を撮影した(日本手話動画(2)) 4.平成22年度は,中間型手話動画(1)に対する日本手話使用者からの評価をまとめるとともに,中間型手話動画(2)と日本手話動画(2)を比較検討することによって中間型手話の特徴を抽出しまとめる予定である。研究成果に関しては,2010年度の日本手話学会の研究大会等で発表する予定である。
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