2009 Fiscal Year Annual Research Report
特区小学校英語教育の改善課題の解決に関する総合的実証研究
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20652041
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
加納 幹雄 Kanazawa University, 学校教育系, 教授 (70353381)
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Keywords | 小学校英語 / カリキュラム / 教科書 / 文字指導 / 児童の意識 / 保護者の意識 / 教員の意識 |
Research Abstract |
■平成21年度の実施実績 1第1回研究協力者会議:平成22年2月14日に実施。平成20年度の研究項目のアンケートの分析を踏まえて、特に課題となっている点について協議。 2平成21年9月に開催された日本教育方法学会において、中間まとめを口頭発表。発表題:「小学校特区英語教育における「教育課程編成・教材・文字指導」の現状」 3平成22年1月に岐阜市等で開催された「第6回全国小学校英語活動実践研究大会」に研究協力者を3名派遣した。発表報告により全国の現状を把握すること、公開された授業を見学することにより、先進的な取組み地域の現状を把握すること、さらには講演や指導助言の内容により、国の考えている方向性について研究代表と研究協力者の理解を深める機会を設定実施。 43の参加により、研究実践としての義務教育段階のモデルに相当すると考えられる岐阜県多治見市立笠原小学校を訪問し、教頭や研究主任と研究協議を行った。 ■平成21年度の研究実績 3つの設定されている研究課題について特化して整理する。 1教育課程の編成について:国の「英語ノート」は3~4時間でひとまとめになるよう単元を設定しているが、多くの教員は、実施時間が毎週1時間であり、1時間完結の授業を行っており、学習の連続性・継続性の問題が浮き彫りにされたこと。 2教材・内容について:中学校の教科書とは異なり、小学校ではトピックベースの教材の選定を進めている。しかしながら、授業内容は「すき・きらい」「道案内」など定型表現ベースとなっており、この点で内容と指導に不一致があることが浮き彫りにされたこと。 3文字指導について:文字指導についての教員の認識は、一定の指導方法が確立していると答える者が多くなってきているが、その手順や方法の妥当性については説明が不十分な状況であること。文字から語への指導の広がりについても未整理状態であることが浮き彫りにされたこと。
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Research Products
(3 results)