2008 Fiscal Year Annual Research Report
「ことば」教育としての小・中連携型英語教育推進に向けての認知言語学的研究
Project/Area Number |
20652042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
児玉 一宏 Kyoto University of Education, 教育学部, 准教授 (40340450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 光世 京都教育大学, 教育学部, 学長 (50021308)
伊勢 晃 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00379059)
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Keywords | 言語習得 / 小学校英語 / ことば教育 / 英語教育 / 認知言語学 |
Research Abstract |
平成20年度は、基本的には研究分担者は各個人ごとに従来の研究を推進、拡張することに従事した。研究体制としては、寺田の監修のもと、研究統括者である児玉は、認知言語学の言語習得研究につながる先行研究を幅広く渉猟するとともに、認知言語学と英語教育の接点について考察を深めた。平成20年11月1日、京都市立嵯峨小学校において、嵯峨小学校学校・運営協議会と協力し、第1回英語教育シンポジウムを開催し、知見の共有と積極的な交流をはかった。慶應義塾大学教授・大津由紀雄先生を招聘し、「みんなで創る外国語活動」という演題で講演会を開催し、日本の小学校英語教育の現状把握、および今後の進むべき方向性について、現職の小学校教員、京都市教育センター指導主事、および保護者を交えての活発な意見交換、研究交流を行った。同日、京都教育大学および京都府立大学の学生、大学院生の協力を得て、小学生を対象に本研究の趣旨に合った「英語活動」を行った。その取り組みは、京都新聞(11月2日発行)でも取り上げられた。 各個人の研究成果として、児玉は国内における英語教育実践を調査し、関東甲信越英語教育学会のセミナーに参加し、日本における小学校英語教育の現状把握に努めた。また、認知言語学の言語習得研究につながる先行研究を幅広く渉猟するとともに、認知言語学と英語教育の接点について考察を深めた。伊勢は、フランスの初等教育における「ことば」教育に焦点をあて、現地調査や教材分析などから、その実情と問題点を明らかにした。特に、EU諸国が立ち上げた「ヨーロッパの他言語を最低一つ習得すること」を目標にしたリングァ・プログラムをはじめとして数々のプロジェクトの成果を踏まえ、今後の日本における英語教育の方向性を探った。寺田は、本研究の監修者として、鳥瞰図的に研究の方向性に対して必要な助言を行った。以上が本年度の研究実績の概要である。
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Research Products
(6 results)