2009 Fiscal Year Annual Research Report
「ことば」教育としての小・中連携型英語教育推進に向けての認知言語学的研究
Project/Area Number |
20652042
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
児玉 一宏 Kyoto University of Education, 教育学部, 准教授 (40340450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 光世 京都教育大学, 教育学部, 名誉教授 (50021308)
伊勢 晃 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00379059)
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Keywords | 小・中一貫教育 / 小学校英語 / 認知言語学 / 言語習得 / 言語教育 |
Research Abstract |
平成21年度は本研究の最終年度であり、研究分担者および研究協力者による研究成果を集約した。特に、「シンポジウム」を2回(平成22年1月9日、3月27日)開催するとともに、京都市立嵯峨小学校の児童を対象に英語活動を実施した(平成21年12月5日、12月21日)。研究代表者として、児玉は研究分担者および研究協力者との連携を密にとりながら、京都市立嵯峨小学校を中心に、「小中一貫教育」を前提とする小学校英語活動のあり方を理論言語学、および第二言語習得論の観点から考察した。また、中学校での英語教育との橋渡しについて、LSA(Language studies International)の語学教師による指導助言を得ることによって、「ことばへの気づき」を重視する方法論について検討を試みた。平成21年度第1回外国語教育シンポジウムでは、京都市立嵯峨小学校教諭・菊谷未奈子、大谷明弘両先生による研究発表、大阪教育大学准教授・谷口一美先生による講演の後、全体討論を行い、シンポジウム出席との交流を通して、「母語の意識化」を促す言語活動の重要性について一定の結論を得た。また第2シンポジウムでは、京都嵯峨学園の地域連携事業の協力を得て、小学校から中学校へ移行する際に心がけるべき英語教育のあり方について、研究成果の公開を行った。京都大学教授・河崎靖先生を招聘し、英語を中心に言葉の普遍性・体系性について講演をいただいた。英語や日本語など自然言語を素材にことばの諸相を考究することによって、多様性の背後に見え隠れする言語の普遍的特質を探求することの意義を明らかにした。研究代表者として「探求力を育む英語教育」というテーマで講演し、本研究の最終的な取り纏めを行った。
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Research Products
(3 results)