2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの社会学理論ネットワークの創造と展開の可能性に関する基礎研究
Project/Area Number |
20653027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西原 和久 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (90143205)
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Keywords | 社会学 / 東アジア / 社会学理論 / ネットワーク / グローバル化 |
Research Abstract |
平成20年度の研究の目的は、1) 東アジアの社会学の現状把握、2) 東アジアの社会学理論研究ネットワークの可能性の検討、であった。 そのために、中国、韓国、タイ、バングラデシュの4カ国を選んで、現状把握とネットワークの可能性について検討した。 具体的には、中国においては第20回中国社会学会年次大会に参加し、とくに理論社会学の部会に出席して発言を行った。また韓国においては、韓国理論社会学会の設立者である前会長にお会いし、さらにタイにおいては、タマサート大学の研究者と対談して、今後のネットワークの可能性を探った。さらにバングラデシュにおいては、ダッカ大学で日本の社会学理論について講演し、そこでダッカ大学社会学部長をはじめとするバングラデシュ社会学会の重鎮たちとネットワークの可能性を論じあった。 いずれにおいても、これらは今後の可能性を感じさせてくれる機会であり、現状把握もかなり進んだが、特筆すべきは、こうして出来上がったネットワークを基にして、交流の輪が拡がり、さらにそれらを持続させ、かつ拡大させていくべく努力がなされたことであろう。具体的には、本科研費で得たチャンスを基に、韓国や中国での国際学会に参加・報告したり、香港大学の研究者、さらには韓国、タイ、バングラデシュの研究者を日本に招聘して交流を進めたことが挙げられる。 現時点で、組織的なネットワーク形成にすぐに結実はしていないが、確実にネットワークが拡がり、将来への展望が開けつつあることが最大の成果である。
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Research Products
(11 results)