2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの社会学理論ネットワークの創造と展開の可能性に関する基礎研究
Project/Area Number |
20653027
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西原 和久 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (90143205)
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Keywords | アジア社会学雑誌 / 社会学理論 / オーストラリア / グローバル化 / 農村 / 高齢者 |
Research Abstract |
平成21年度の研究計画は、1)昨年度に続いて、交流の輪を広げて、研究動向の把握とネットワーク創造の可能性を探ること。具体的には、中国、韓国、台湾、フィリピン、タイ、シンガポール、バングラデシュなどとの交流をさらに進め、可能であればオーストラリア、ニュージーランドも含めた東アジアのネットワーク形成のさらなる土台作りをすること。2)そして、その成果をふまえて、本年度の最大の課題は具体的な組織作りを進めること。それゆえ、まずは可能な範囲から、小さくても構わないので「東アジア社会理論研究者フォーラム」の立ち上げを模索すること。幸いにも、香港大学、南京大学、ダッカ大学などからは賛同者を得ているので、この辺りを核にして、フォーラムの組織作りと会合をスタートさせたい。3)そして、このフォーラムの組織化にあたり、学術的な論文集および報告書を作成し、次の段階のための準備作業をすること。以上であった。 そこで、具体的には、中国、香港、韓国、オーストラリアに赴き、また日本において中国、香港、韓国、バングラデシュ、台湾などの研究者と交流し、以下の計画を実行段階に移している。(1)バングラデシュに事務局を置いて、英文を中心とするAsian Sociologyという雑誌を刊行すべく、具体的な規約等の整備を行った。また(2)中国、香港、台湾、韓国、オーストラリアなどの研究者と、2010年度に日本・名古屋大学で農村や高齢者を射程に入れた国際会議を開くこと。(3)そして、その成果を刊行すること。なお、その一部は、雑誌『コロキウム』第5号(2010年6月刊)の特集論文として、平成21年度中に原稿を集めている。なお、このネットワークづくりにおいて、オーストラリアの研究者との関係をどうするか考えてきたが、オーストラリアの研究者との意見の一致をみたので、推進する方向で動き出していることを申し添えておく。
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Research Products
(7 results)