2008 Fiscal Year Annual Research Report
体現的認知研究の実験枠組みを用いた言語連想検査法の開発
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20653049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Shizuoka Eiwa Gakuin University |
Principal Investigator |
波多野 純 Shizuoka Eiwa Gakuin University, 人間社会学部・人間社会学科, 准教授 (10311953)
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Keywords | 言語連想検査 / 体現的認知 / 接近-回避 / 力動的無意識 / 認知的無意識 / コンプレックス |
Research Abstract |
『体現的認知研究の実験枠組みを用いた言語連想検査法の開発』の初年度は,言語連想検査に関する従来の実証的研究を展望し,その背景となっている力動的無意識の概念と,社会心理学における体現的認知研究が仮定する認知的無意識の概念を整理し,理論的仮説を構築することから開始された。先行研究を概観し,言語連想検査と体現的認知現象には,特定の言語刺激に対する反応の促進や抑制という共通点がありながら,両者の関係が検討されたことはないことが見出された。そこで初年度の研究1として,言語連想検査の刺激語に対して体現的認知研究で用いられる身体動作による反応を適用し,同一の刺激語に対して生じる連想の障害と動作反応の遅延との間に規則的な関係が見いだせるかどうかを検証した。動作としてとりあげたのは接近-回避動作であった。 実験に先立って,刺激語に関する文献研究と予備調査を行ない,オリジナルの言語連想検査で用いられていた100語の刺激語ではなく,日本で実験用に構成された40個の刺激語を採用することにした。この刺激語を用いて連想課題と動作反応課題を被験者に行なわせたところ,連想課題において遅延が見られた刺激語に対しては,動作反応も遅くなることが明らかになった。ただし,動作反応には慣れが生じやすいためか,連想の遅延が動作の遅延を予測できるのは1回目の試行のみであった。 来年度はこれらの結果をさらに強固にするとともに,より安定した結果が得られるような刺激の内容や提示方法を検討していくことを計画している。
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Research Products
(1 results)