2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20653056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
的場 正美 Nagoya University, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (40142286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 好章 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (70293272)
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Keywords | 授業分析 / 授業研究 / 授業諸要因 / 解釈 / 教育現象 / 授業記録 / 叙述形式 / エスノグラフィ |
Research Abstract |
研究目的:本研究は、授業における言語的・非言語的諸活動の現象を観察記録し、叙述する形式を、以下の5点の解明を通して、明らかにすることを目的としている:(1)授業の諸現象の記録を再構成するための記号の開発、(2)可逆性による記号の妥当性の検証、(3)要因の顕在化、(4)語相互の関連の記号による表記の違いが、どの程度解釈を明示できるかの検証、(5)語と解釈者の間の相互規定性の背後にある解釈者の認識(epistemology)の解明による開放的な知の体系化。 研究成果 1)記号の整理:すでに開発した40以上の記号を(1)事例、概念、構想を示す記号、(2)事例、概念、構想の包含、差異、同一など関係を示す記号、(3)論理関係を示す記号、(4)限定を示す記号、(5)事例、概念、構想の変容や変化を示す記号、(6)付帯的な状況を示す記号、(7)社会的人間関係を示す記号などに分類したが、その相互関係の解明が未解決である。 2)新たな記号の開発はなされなかった。 3)新しい思考が表れると予測される授業記録を30以上収集し、文字化した。 4)叙述の記号を分析単位の視点から検討し、肯定、否定、疑問などを示す記号の場合、(1)語、(2)語句、(3)文、(4)構想、(5)関係が含まれている。また、パラ言語を含む記述が必要とされることが分かった。 5)単純な関係を示す記号の解釈に幅があることが分かった。 成果の公表:APERA(シンガポール)、国際恊働教育学会(日本)、国際授業研究(香港)など3国際学会及び日本教育方法学会(愛知)で成果を発表した。
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Research Products
(2 results)