2009 Fiscal Year Annual Research Report
大学教育における遠隔会議を活用した連携型の国際理解学習の教材開発
Project/Area Number |
20653072
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
永田 成文 Mie University, 教育学部, 准教授 (40378279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早瀬 光秋 三重大学, 教育学部, 教授 (80132330)
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Keywords | 遠隔会議 / 国際理解学習 / 大学教育 / 小学校教育 / 地理教育 / 英語教育 |
Research Abstract |
平成21年度は国際理解学習の文化理解アプローチの教材を開発した。具体的には,日本とオーストラリアの文化について,7月に小学校同士の遠隔会議を行った。本年度は教育学部遠隔授業室に設置したTV会議システムを活用して,まず学生がシドニー大学からオーストラリアの文化に関する遠隔授業を受けた。これをもとに学生は教材を開発し,津市立北立誠小学校に指導に行った。それを受けて,シドニーのクージー公立小学校と遠隔会議を行った。 遠隔会議では,それぞれの国の文化について児童が伝えたいこととそれぞれの国の文化に対して聞きたいことをお互いの児童が伝え合った。今年度はコミュニケーションの方法として実演(日本側:実際に日本の文化であるお茶をたてる)やプレゼンテーション(オーストラリア側:パワーポイントで視覚的に紹介)を取り入れた。また,TV会議で人物とプレゼンテーションを写す2画面方式を採用した。この成果は,2010年度の日本生活科・総合的学習教育学会で発表し,論文としてまとめる予定である。 平成21年度に開発した問題解決アプローチの移民問題についての大学生同士の遠隔会議(三重大学とミシガン大学)は,10月にソウル大学で開催されたThe 10th International Conference on Education Researchにおいてテーマ「Development of international education through collaboration between geography and English education in universities : The use of international videoconferences」で発表した。その内容は学会誌に掲載されている。 21年度は,大学生への遠隔講義や小学生同士の遠隔会議も計画的に位置づけることができた。大学生が指導する小学校の遠隔会議は相手にわかりやすく伝えるコミュニケーションを考えることができた。 平成22年度はお互いの国が話し合いたいテーマを模索し,さらにテーマの理解とコミュニケーション能力を育成できる遠隔会議を組織したいと考えている。
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