2008 Fiscal Year Annual Research Report
瞬目を指標とした重症心身障害児・者の環境刺激受容形成評価の試み
Project/Area Number |
20653079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoei Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
林 恵津子 Kyoei Gakuen Junior College, 社会福祉学科, 講師 (00413013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田多 英興 白鴎大学, 教育学部, 教授 (90045675)
田中 裕 川村学園女子大学, 教育学部, 准教授 (40255196)
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Keywords | 重症心身障害児・者 / 瞬目 / 形成評価 |
Research Abstract |
本年度の業績 本研究は、研究代表者(林恵津子)、研究分担者(田多英興・田中裕)に加え、2名の研究協力者(東埼玉病院医師:加藤るみ子、T-time心理ラボ:大石武信)により構成されている。本年度はデータ収集・分析に加え、この5名で複数の学会にて発表を行った。なかでも、日本心理学会ではこのメンバーによる企画・話題提供・指定討論を組み込んだワークショップを持ち、異なる領域の研究者と議論を展開することができた。 研究の目的 重症心身障がいのある人は、表出行動に著しい困難がある。そのため、言語・非言語コミュニケーション手段を用いて意図や感情を伝えることが難しい。より適切な支援のあり方を探るためには、覚醒状態や緊張、注意の様相について支援中の形成評価が不可欠である。評価のツールとして瞬目指標の有効性を検討することを目的としている。 本年度(〜平成21年3月31日)の研究実施経過と成果 ○瞬目の記録;重症心身障がいのある人たちの瞬目をビデオ録画した。記録場面として対人場面を設定した。自発性瞬目の瞬目間隔と瞬目時間、反射性瞬目の出現を同定した。障がいの重い人でも、瞬目には場面に依存する変化が見られ、瞬目指標の有効性が示された。その一部は、学会で発表した(日本睡眠学会、日本生理心理学会、日本心理学会)。 なお、記録を進める中で、より変化の現れる場面が個により異なることが推察された。今後は、それらの場面も記録する予定である。 ○発達検査の試行;MEPAを用いて、移動、姿勢、手の操作、コミュニケーションの各領域における発達を評価した。しかし、検査不能の者が多かったので、今後は別の検査も施行する予定である。
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Research Products
(4 results)