2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20654046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小嶋 浩嗣 Kyoto University, 生存圏研究所, 准教授 (10215254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 俊充 京都大学, 生存圏研究所, 講師 (10243099)
山川 宏 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (50260013)
早川 基 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (90167594)
今村 祐嗣 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (70151686)
上田 義勝 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (90362417)
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Keywords | プラズマ波動 / 環境調和型材料 / 導電性木質 / パルス通電 / 生存圏 / 宇宙圏 / スパッタリング / 焼結 |
Research Abstract |
平成20年度は、導電性木質材料がもついくつかの開発ポイントについて、その評価を行うための試作等を行った。任意形状の導電性木質材料を形成するための対象として、「宇宙圏電磁環境モニターシステムにおけるセンサーノード」をとりあげ、その手のひらサイズの筐体を導電性木質材料で形成するために必要となるプロトタイプの製作とそこから、導電性木質材料を形成するための型の作成についての評価を行った。手のひらサイズのセンサーノードは、それ単体で軽量・頑丈な構造である必要があり、導電性木質材料の適用先としては、目的に合致したものである。一方、導電性木質材料が発生させる粉塵については、表面上へのスパッタリングによる薄膜形成によって防ぐことができる可能性について検証した。表面から発生する粉塵については、宇宙での導電性木質材料の利用において、その電子回路への悪影響(ショートによる電子回路の破損)が懸念されており、大きな開発課題となっていた。この粉塵をおさえるためのスパッタリングは、やはり、木質材料をターゲットとして行ったものであり、木質材料表面に、重イオンで行われるスパッタリングによって、木質ターゲットから飛び出す炭素原子を用いて薄膜コーティングを行った。スパッタリングによる薄膜形成は、成功し、また、この際、心配された表面の絶縁物化であったが、評価した結果、表面の導電性は失われていないことがわかり、宇宙での利用に対して、大きな成果を得ることができた。
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Research Products
(1 results)