2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20656091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 慎也 Yamagata University, 地域教育文化学部, 教授 (20260424)
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Keywords | 冒険遊び場 / 子ども環境 / 都市公園 / 地域政策 / 地理的条件 / プレーリーダー / 管理範囲 / 運営資金 |
Research Abstract |
本研究では冒険遊び場に着目し、地域の子育て支援策としての普及に向けた課題と方策を明らかにすることを目的としている。平成20年度においては3つの段階のうち、第一段階の調査ならびに第二段階の準備を行った。第一段階の調査においては、全国の冒険遊び場を対象に基本的なデータ整理を行い、183ヵ所について地理的な条件の把握を行った。またケーススタディとして9ヵ所の冒険遊び場の運営状況について入的配置、活動場所の管理範囲、運営資金等のヒアリングを行った。冒険遊び場のデータとしては日本冒険遊び場づくり協会が公開している「全国の冒険遊び場づくり一覧」から基本情報として団体名、活動場所、活動日、会発足について把握し、ワークシートを作成した。また活動の地理的条件として、インターネットで閲覧できる航空写真を用いて活動区域および区域規模、活動地の周辺環境について分析した。冒険遊び場は半数が関東地方に分布し、近畿地方には1/4が存在している。関東地方では9割の冒険遊び場が市街地に分布するが、関東地方、近畿地方以外では6割に留まっており、4割が農地、山間部、森林などの多様な周辺環境の中に存在することが分かった。ケーススタディでは、植栽、高低差/起伏、周辺環境、活動場飯の管理範囲について明らかにした。管理範囲では2,000m^2〜69,000m^2と幅があり、2,000m^2〜4,000m^2となっているケースが5件と半数を占めた。一方で指定管理者制度によって69,000m^2に及ぶ公園全体を管理対象とするケースもみられた。今回の調査では、市街地立地タイプの冒険遊び場だけではなく、多様化する冒険遊び場の地理的条件を明らかにすることができた。この調査については、20年度から21年度に渡り、継続して実施される予定である。
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