2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20656091
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 慎也 Yamagata University, 地域教育文化学部, 教授 (20260424)
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Keywords | 冒険遊び場 / 子ども環境 / 都市公園 / 地域政策 / 地理的条件 / プレーリーダー / 管理範囲 / 運営資金 |
Research Abstract |
本研究では冒険遊び場に着目し、地域の子育て支援策としての普及に向けた課題と方策を明らかにすることを目的としている。平成21年度においては3つの段階のうち、第二段階の調査ならびに第三段階の検証に向けた準備を行った。第二段階の調査においては、昨年度作成した全国の冒険遊び場の地理的条件に関する基本的なデータを基に、ケーススタディとして昨年の9ヵ所に加え、12ヵ所の冒険遊び場を対象に植栽、高低差/起伏、周辺環境、活動場所の管理範囲,運営の変遷、行政との関係について開らかにした。管理範囲では624m^2~8,967m^2と幅があり、1,000m^2~5,000m^2となっているケースが8件と2/3を占めた。一方で、624m^2と住宅地の空き地を利用したケースや小学校の放課後子ども教室として実施されているケース、国道や高速道路に面して国有地を利用したケース、大規模な児童館に併設されているケースなど様々な利用形態がみられた。また行政主体で運営されている冒険遊び場とNPO主体で運営されている冒険遊び場があり、NPO主体の冒険遊び場については、緊急雇用対策などでプレーリーダーが雇用される場合などで遊び場の常設的な運営が数年間に渡って継続されたものの、任用期間の終了とともに運営の縮小を迫られているケースも見られ、地域のニーズに十分に応えられない状況にあることも伺うことができた。今回の調査では、多様化する冒険遊び場の地理的条件ならびに運用状況を明らかにすることができた。この調査については、22年度も継続して実施される予定である。
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Research Products
(2 results)