2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20656098
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
鈴木 博之 Aoyama Gakuin University, 総合文化政策学部, 教授 (00011221)
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Keywords | 建築史・意匠 / 青山 / 表参道 / 建築保存 / 修復 / 文化史 |
Research Abstract |
青山から原宿にかけての地域は、東京の中でも多様な建築表現が集積する、世界的にも豊かな建築文化が高密度に見いだされる。この地域の建築のあり方を分析することによって、現代の建築表現の状況とその背後の歴史的コンテクストを分析することが、本研究の主題であった。明治神宮の創立によってこの地域の新たな歴史がはじまるが、表参道の形成がその後の都市の変貌の基盤となった。 表参道のデザインは、その周辺が大規模敷地の邸宅によって占められており、地権者からの同意を得やすかったためであるといわれるが、この道路によって建築もまた影響を受けた.同潤会青山アパートの建設は、表参道の道路の存在があってはじめて可能になった開発である。この公共住宅施設がさらに再開発されたことが、現在のこの地区の基本的性格の形成にとって決定的な変化となった。研究では表参道ヒルズ以降の建築群の表現を、それ以前の建築と比較することを行った。 研究のベースとして、これまで収集されてきた画像資料のデジタル化を組織的に行った。このことによって、将来の研究のリソースが確保されたといえよう。しかしながらこうした作業のため、具体的結論部分が些か不十分に終わったことは否めない。こうした結果を踏まえて、今後の研究方針を抜本的に再検討することを決定した。
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Research Products
(2 results)