2009 Fiscal Year Annual Research Report
連続短周期パルス法(TAP)による新規酸素吸蔵-放出材料の開発
Project/Area Number |
20656133
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
西口 宏泰 Oita University, 全学研究推進機構, 准教授 (10274739)
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Keywords | 酸素吸蔵材 / ペロブスカイト酸化物 / プラセオジム添加セリア / 酸素吸蔵-放出材料 / 連続短周期パルス法 / La_<1-x>S_xCoO_3 |
Research Abstract |
(1) 固相反応法で合成したペロブスカイト型化合物の酸素吸蔵能の評価 SrFeO_3, LaCoO_3、LaMnO_3系ペロブスカイトを各種硝酸塩あるいは酢酸塩から固相反応法により合成し、その酸素吸蔵挙動を評価すると共に、異原子価カチオンをドープした材料の酸素吸蔵能についてCO-O_2逐次パルスを導入し検討を行った。TAPシステムはバルブタイミング可変可能な4基の電磁パルスバルブを持ち、検出系に四重極質量分析器を用いた自作の装置を用いて内径4mmの石英製のリアクターに32-60メッシュ(250-500μm)に整粒した触媒を50~100mg充填した。この試料に酸素及びCO(CO, H2, CO_2)短周期パルスを導入し、流出する反応生成物を質量分析器で追跡した。パルス量はCO 0.6~12×10^<-5>mol/pulse, O_2 0.5~10×10^<-5>mol/pulseとする。測定温度は室温~500℃で酸素吸蔵能、吸蔵速度についてパルス量、パルスプログラムを変化させて評価を行った。各O_2, COパルスガス導入時の減衰プロファイルを解析し、吸蔵速度の評価を行った La_<0.6>S_<0.4>CoO_3がセリア系複合酸化物より優れたOSC能を有することを見いだし、かつ、Aサイトカチオンへの異原始ドープにより極短時間内(ミリ秒)で酸素吸蔵・放出速度が増大することを見いだした。 (2) 短周期連続交互パルス導入による材料の酸素吸蔵-放出速度の評価 ペロブスカイト系酸化物に02-CO短周期連続交互パルスを導入し、リーチリーンの短いサイクル時での酸素吸蔵-放出過程について検討し、繰り返しパルスの際も効率よく酸素の吸蔵-放出を行えることを見出した。
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