2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20656136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柳田 保子 Tokyo Institute of Technology, 精密工学研究所, 准教授 (10282849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初澤 毅 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (70272721)
遠藤 達郎 大学院, 総合理工学研究科, 助教 (40432017)
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Keywords | 単一細胞 / バイオチップ / 配置技術 / 電気泳動堆積法 |
Research Abstract |
生命現象の解明およびその機能解析を行うため、単一細胞のマニピュレーションおよび計測・解析を半導体微細加工技術にて作製した「バイオチップ」上へ単一細胞あるいは細胞集団を配置し、計測を行う研究が世界で盛んに進められている。しかし、バイオチップ上へ細胞を配置するのに煩雑な操作や高額な装置を必要とし、配置に長い時間を要するため、細胞機能の計測・解析に適用させるまでに多くが死細胞となってしまうことが多い。よってより多くの細胞をチップ上に配置し、計測に適用させるには短時間にチップ上へ配置する技術および煩雑かつ高額な操作・装置を必要とせずに計測に適用可能な計測技術の構築が必要である。 そこで本研究ではバイオチップへの細胞の高速配置技術の構築を行うため、液体中の粉末微粒子が電気泳動現象によって移動し電極表面に堆積する現象である電気泳動堆積法(Electrophoretic deposition: EPD)に着目し、EPDを用いた細胞高速配置技術の構築を行った。 本研究では、電気泳動堆積を行うための電極を形成した基板上へ細胞を配置するためのチャンバー構造を厚膜レジストにて作製し、配置実験には細胞と同様の大きさを有するポリスチレンビーズを細胞モデルとして配置を試みた。その結果、EPDによって高効率な細胞配置は実現されなかったが、電圧印加による溶媒の電気分解によって生じる気泡を細胞配置のドライビングフォースとして利用することでチャンバー内へポリスチレンビーズを高効率に配置することが見出された。
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Research Products
(2 results)