2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリカルリップルに捕捉された高速電子によるMHD不安定性励起実験
Project/Area Number |
20656150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
磯部 光孝 National Institute for Fusion Science, 大型ヘリカル研究部, 助教 (00300731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 泰夫 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (90300730)
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Keywords | CHS / ECRH / MHD不安定性 / ヘリカルリップル / 高速電子 / 歳差ドリフト運動 |
Research Abstract |
本研究では、三次元磁場配位を持つ大型ヘリカル装置(LHD)プラズマ中に、軸対称二次元配位のトカマクには存在しないヘリカルリップルに捕捉された高エネルギー電子を生成し、高速粒子モード(EPM)に代表される高速粒子励起MHD不安定性が励起されるか否を検証することを目的としている。LHDプラズマにおけるヘリカルリップル捕捉高エネルギー電子の生成は、第二高調波電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)により行った。この時、77GHzジャイロトロンを1機使用し、第二高調波共鳴層を一対のヘリカルコイルの谷間(磁場強度においてヘリカル磁場リップルの底に対応する)に置くようにトロイダル磁場強度を設定した。ECRH入射電力(約0.6MW)一定の条件の下、大きな電子圧力を得るためのプラズマパラメータ領域調査を行ったところ、電子密度の降下にともない、プラズマ蓄積エネルギーが増大し、電子密度が1×10^<18>m^<-3>以下のプラズマにて、100 kJを超える蓄積エネルギーが得られた。その時、磁気プローブにて検知可能なレベルの磁気揺動が観測された。平成21年度の実験にて、ECRH単独加熱時に磁気揺動の出現が確認今後、ECRH入射電力を増した状況下での実験を行う。上記実験に加えて、コンパクトヘリカルシステム(CHS)の第二高調波ECRHプラズマ放電のデータを精査したところ、共鳴層を一対のヘリカルコイルの谷間に置いた放電にて、フィッシュボーン様MHD不安定性の励起が認められた。CHSで観測された結果を整理し、35^<th> EPS Conference on Plasma Phys. Hersonissos, Greece, 9-13 June 2008にて発表を行った。
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Research Products
(2 results)