2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20657039
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
稲垣 昌樹 Aichi Cancer Center Research Institute, 発がん制御研究部, 部長 (30183007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪子 誠人 愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 主任研究員 (30393127)
笠原 広介 愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 研究員 (90455535)
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Keywords | リン酸化反応 / 抗リン酸化ペプチド抗体 / 抗体遺伝子 / 細胞内反応可視化 |
Research Abstract |
本研究では、まず、ビメンチンリン酸化抗体可変領域の遺伝子を単離同定し、オープンサンドウィッチイライザ実験系を確立した。次に、従来のリコンビナント抗体発現法に従って、リン酸化抗体可変領域を哺乳類細胞に発現させてみたが、リン酸化ビメンチンを特異的に認識しなかった。そこで、可変領域をタンパク質発現・精製し、哺乳類細胞に導入することを試みることにした。そのために、抗体のラペル方法とタンパク質細胞導入法を確立した。今後、可変領域変異クローンライブラリーからオープンサンドウィッチイライザ実験系を用いて計測した抗原特異的結合性をもとに、細胞内導入時に機能する可変領域配列を決定する予定である。 また、リン酸化反応を可視化するための方法として、嫌気性細菌由来蛍光蛋白質を用いた蛋白質相互作用検出法であるプロテイン・コンプレメンテーション解析法を計画している。まず、この嫌気性細菌由来蛍光蛋白質を哺乳類細胞で発現させた。細胞株によっては、この嫌気性細菌由来蛍光蛋白質を発現させると、細胞のダメージが大きく、発現量が非常に少なかった。しかし、汎用性の高い2細胞株について、細胞のダメージは認められず、強い蛍光が観察された。現在、従来法のプロテイン・コンプレメンテーション解析法に用いている蛍光蛋白質切断箇所と比較して予想される切断場所で、本研究に用いている嫌気性細菌由来蛍光蛋白質を分断し、この解析法に用いることが可能か、試している。
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Research Products
(4 results)