2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20658016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
南條 正巳 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 教授 (60218071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (80132009)
菅野 均志 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (30250731)
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Keywords | 肥料 / リン / アブラナ科 / 根伸長 / 黒ボク土 |
Research Abstract |
植物はリン欠乏状態で、菌根菌との共生、有機酸の分泌、フォスファターゼの分泌など多様な応答をするが、リンの集積した畑では効果があまり大きくない, リン獲得根伸長については、川渡フィールドセンターの非アロフェン質黒ボク土においてハクサイ栽培の場合トルオーグ法で110〜320mgP_2O_5/kg乾土であった。したがって、リン獲得根伸長も可給態リンレベルの高いと発現しにくいことが明らかになった。 リン獲得根伸長は腐植の多い黒ボク土で発現する傾向が強く、黄色土や腐植含量の少ない鹿沼土などでは発現が弱い傾向であり、リン獲得根伸長には土壌の種類が影響することが明らかになった。非アロフェン質黒ボク土と鹿沼土の混合割合を変えてリン酸水素カルシウム2水和物(DCPD)を懸濁したアルギン酸ゲルビーズに対するハクサイの根のリン獲得根伸長は非アロフェン質黒ボク土の割合が増すにつれて旺盛になった。従って、腐植はリン獲得根伸長促進効果を持つ可能性が示唆された。 これまでの検討経過ではゲルビーズの中に入れたリン資材はDCPDであった. しかし、DCPDより溶解性の高いリン酸二水素カルシウムをゲルビーズに含めようとするとビーズの形が乱れて整形が困難であった。DCPDゲルビーズ以外のリン資材では、被覆リン酸一アンモニウムやスポット状に非アロフェン質黒ボク土に施与した粒状重過石、フィチン酸などでもリン獲得根伸長が認められた。しかし、溶解性の低い火山由来アパタイトではリン獲得根伸長が認められなかった。
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Research Products
(3 results)