2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20658052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仙田 徹志 Kyoto University, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00325325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀爪 優 京都大学, 農学研究科, 教授 (20101248)
新山 陽子 京都大学, 農学研究科, 教授 (10172610)
野田 公夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (30156202)
金子 治平 神戸大学, 農学研究科, 教授 (40204557)
林 敏浩 香川大学, 総合情報センター, 准教授 (90264142)
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Keywords | 農家経済調査 / 戦前期 / デジタルアーカイブ / 経済統計学 / 統計資料 |
Research Abstract |
本研究の目的は,戦前期に実施された「農家調査」の体系的保存とその有効活用方法について,その基盤確立を図ることである。対象となるのは,京都大学農林経済学教室が実施した農家調査である。本研究ではそのような統計資料論的な検討を踏まえた上で,個別農家調査票の画像も含めたデータベース化と,同一農家が連年にわたって調査されている場合も鑑み,そのパネルデータ化の可能性も検討する。それらのサンプルについて,コンピュータ技術の最先端の成果を取り入れつつ,研究上の参入障壁を出来るだけ取り除き,多くの研究者によって利用されるようなデジタルアーカイブを構築し,これらのデータを用いた実証分析の基盤を形成することが,本研究の基礎をなす。 今年度は,研究開始以前までに実施してきた成果をふまえ、保管されている個票の保存状態を把握しつつ、本研究の対象とする府県の絞り込みを行った。一方で、デジタルアーカイブの際に必要となる、統計資料としての位置づけの明確化を、経済統計的側面と農業経営学的側面の両者から実行した。具体的には,京都大学に所蔵されている資料の中から,農業経営実態調査,家計費実態調査の資料論的検討とデジタルアーカイブ化に着手した。また戦前期に実施された各種の農家調査の中から,帝国農会が実施した農業経営調査にかんしてデータベース化を行い,そのデータ特性の把握と数量分析を実施した。今年度の成果について,京都大学学術情報メディアセンターセミナー「歴史経済資料の復元と利用」として開催した。
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