2008 Fiscal Year Annual Research Report
パターン認識受容体発現細胞ライブラリーによるプロバイオティクス免疫評価基盤の構築
Project/Area Number |
20658061
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北澤 春樹 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 准教授 (10204885)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 忠夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00118358)
川井 泰 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (00261496)
|
Keywords | パターン認識受容体 / プロバイオティクス / イムノバイオティクス / 乳酸菌 / Toll様受容体 / Nod |
Research Abstract |
【目的】近年、プロバイオテイクスの中でもとくに腸管免疫調節作用を有するものを「イムノバイオティクス」とする新しい概念が提唱されたが、活性因子の同定とその客観的な分子免疫評価基盤の確立が課題となっている。本研究では、新たな分子免疫評価系ライブラリーを開発し、イムノバイオティクスの多様な免疫機能の客観的評価基盤を確立することを目的とする。本年度は、微生物成分を認識するパターン認識受容体群の中で、ヒトモデルとして有望なブタにおいて未解明だった受容体の強制発現細胞株を構築し、これまでに作成した細胞株との比較解析から、分子免疫評価系としての有用性について検討した。 【研究成果】1. ブタパターン認識受容体の中で、TLR4とともに、アダプター分子であるMD-2をクローニングし、両者を強発現させた強制発現細胞株を樹立した。2. ブタTLR4/MD-2強制発現細胞株のリガンド取り込みと免疫応答性について、ブタPR105/MD-1強制発現細胞株と比較解析した結果、共通リガンドに対する多様なパターン認識受容体を介する分子免疫評価が必要不可欠であることが考えられた。2. ブタNodトランスフェクタントを用いて、核内転写因子および細胞内シグナル伝達分子の活性化を指標として、イムノジェニクスの選抜・評価が可能となった。今後、ブタパターン認識受容体ファミリーを発現するPIE細胞との比較解析により、イムノバイオティクスおよびイムノジェニクスの分子免疫評価系ライブラリーの有用性が検証できるものと期待される。
|
Research Products
(7 results)