2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20658064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金井 克晃 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (30260326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
九郎丸 正道 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00148636)
恒川 直樹 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50431838)
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Keywords | 精子 / 性染色体 / 性比 / モデル動物 |
Research Abstract |
精子形成過程における精子のアレル差は、精巣内において円形精子細胞が分化する際に初めて生じる。円形精子細胞において、性染色体上の遺伝子群で、半数体で発現開始し、精子細胞間をつなぐ「細胞間橋」を容易に通過しくい遺伝子産物であれば、その遺伝子発現によりX精子とY精子に差異が生じる。まず最初に、円形精子細胞以降の精子形成のアッセイ系を立ち上げるため、ヌードマウスの皮下への移植片において、長期にわたって安定的に精子を産生する実験系の確立を行った。現時点では、妊娠中期頃の胎子精巣を材料とし、中腎を一部残した状態での移植により、皮下でも、伸長型精子細胞および精子の存在が認められる精細管の割合が有意に上昇し、精細管の肥大も改善された。この系により、以前の方法より、精子形成が安定的に維持できる事が明らかとなった。次に、精子のアレル差を誘導する発現ベクター候補について、既に報告されているHuファミリー遺伝子群の精子形成で発現解析を行った。その結果、HuRは、精母細胞、精子細胞に、HuBが、分化型の精祖細胞に発現していることが明らかとなった。また、これら2つのHu因子以外(HuC,HuD)は、精巣では顕著な発現が認められなかった。これらの結果は、Hu因子は、発現特異性ではなく、Hu蛋白の本来の機能で、アレル差が生じることが示唆され、今後、移植系を用いた簡便な精子形成のアッセイ系を利用して、HuRを用いたベクター開発、「細胞間橋」を容易に通過しにくい発現ベクターの開発を進める。
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Research Products
(4 results)