2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20659002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤岡 弘道 Osaka University, 薬学研究科, 教授 (10173410)
|
Keywords | アセタール / TESOTf-PPh_3処理 / カチオン性ホスホニウム塩 / 光学活性なホスホニウム塩 / Wittig反応 / ^<18>Oラベルアルコール / ^<18>Oラベルアセタール |
Research Abstract |
アセタールから生成するカチオン性ホスホニウム塩の反応性を明らかにする目的で研究を行った。1)PPh_3を用いて得られるホスホニウム塩は反応性が低く、その加水分解に長時問を要した。そこで種々のホスフィンを用いて中間体の塩を生成させ、次いで水を加えて、その加水分解のされやすさを検討した。その結果、トリメシチルホスフィン由来のホスホニウム塩は反応性が高すぎ、瞬間的に反応するものの反応パターンが良くなかった。一方、トリス(2-メチルフェニル)ホスフィンやビナフチルジフェニルホスフィン由来のホスホニウム塩は高い反応性を示す好ましい中間体である事を見出した。また反応混合物にベンジルアルコールを加えると、ベンジルアルコールが導入された混合アセタールが得られることから、塩の生成を立証した。2)1)のホスホニウム塩を光学活性なビナフチル誘導体を用いて行い、光学活性なホスホニウム塩の効率的な生成を見出した。3)メントールを用いて反応を行い、光学活性なホスホニウム塩の生成に成功した。また得られたホスホニウム塩をベンズアルデヒドに対してWittig反応を起こす事を確認した。4)PPh_3を用いて得られるホスホニウム塩をGrignard試薬と反応すると、相当するアルキル基置換反応が起きると共に、エーテル結合が切れたアルコールが得られる奇妙な反応を見出した。そこで^<18>Oでラベルしたアルコールを作り、カルボニルとの反応により、^<18>Oでラベルしたアセタールの合成に成功した。また本反応が種々のホスフィン由来ホスホニウム塩でも進行することを明らかにした。
|
Research Products
(21 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article]2008
Author(s)
藤岡弘道, 北泰行
-
Journal Title
医薬品原薬・中間体製造におけるスケールアップとトラブル対策(シーエムシー出版)
Pages: 194-209
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-