2008 Fiscal Year Annual Research Report
胎児抗原に着目した腫瘍関連蛋白の網羅的探索と診断・治療への応用
Project/Area Number |
20659054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
野口 雅之 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00198582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 優子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (20466676)
加野 准子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60334059)
稲留 征典 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50375490)
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Keywords | 胎児抗原 / ミニブタ / モノクローナル抗体 / 免疫染色 / 血清診断 |
Research Abstract |
本研究はブタ胎児組織を免疫原にしてモノクローナル抗体を作製し、ヒト悪性腫瘍でスクリーニングする事に寄って腫瘍関連胎児性タンパクを網羅的に探索する事を骨子としている。得られたモノクローナル抗体を悪性腫瘍の免疫組織診断に用いるとともに、ELIZA系などを利用して血清診断に利用しる。さらには腫瘍の分子発生機構の解明のための手般として用いる。 平成20年度は肺濠癌をターゲットにして以下の研究を推進した。研究の進捗状況は以下のとおりである。 (1)ブタ5週令、14週令の胎児肺組織を合わせて免疫原とし、マウスモノクロ一ナル抗体を常法に従って作製し、約100個クローンを得た。 (2)これらのクコーンをまず免疫に用いたブタ胎児肺組織および成体ブタ肺組織の両者を含む組織標本で免疫染色を用いてスクリーニングし、胎児ブタ肺に陽性で、成体ブタ肺に陰性となるクローンを選別した。 (3)ヒト肺癌緩織、特に初期肺癌仁特徴的なbronchioloalveoalr carcinoma componentを持つ肺腺癌怨織5例と1例の癌肉腫、さらに王堂肺1例を含む組織アレーを作製した。これを屠いて(2)で選別されたクローンを免疫農織学的にスクジーニングし、肺癌組織、肺癌問質、あるいは突種成分などに陽性で王常飾に陰性のクローンを選別した。 (4)(3)の詰果、4から5演のクローンの絞り込みに歳功した。この中の複数のクローンまブタ胎児貯紅胞の核に陽控で肺癌紀胞の紅胞質に陽性のパターンを示した、興暖あることこ選副されたクローンの内の1つはブタ胎児喬に陽性で、旦つヒト肺腺癌間質に特異的に陽窪となった。
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Research Products
(13 results)