2008 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムPCRの融解曲線を利用した遺伝子突然変異スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
20659157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
江口 勝美 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30128160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 弘明 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60363496)
吉浦 孝一郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00304931)
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Keywords | 遺伝子 / 突然変異 / スクリーニング / PCR / 自己炎症 |
Research Abstract |
遺伝子変異のスクリーニングとして、PCR-SSCP (single strand conformation polymorphism)法が用いられてきたが、煩雑なうえに、その検出率はおよそ70%程度であり、スクリーニング法としては一般化されていない。自己炎症疾患に限らず、ミスセンス突然変異は多くの疾患でみられる。ミスセンス突然変異は、ヘテロ接合である。本研究は、高性能となったリアルタイムPCRの融解曲線を利用して、正常人のホモ接合との差を検出し、遺伝子異常のスクリーニングに使用することを目指している。 LightCycler480は高性能であり、ジェノタイピングのハイスループット判定にも利用されていることから、ミスセンス突然変異の検出は、可能と考えられ、検討した。 平成20年度の研究で、Roche社の高性能リアルタイムPCR LightCycler480を使用し、LC Green色素の蛍光強度の融解曲線から突然変異の有無を検出することに成功した。TRAPS患者の遺伝子(T61I変異)を使用して、LC Green色素の蛍光強度の融解曲線を解析したところ、正常人と比較して突然変異の有無が曲線の変化で検出可能であった。この方法は簡便でスピーディー、しかも確実な検出法であった。さらに、このシステムを使って、遺伝性の自己炎症性疾愚(Familial Mediterranean fever(家族性地中海熱;FMF)、TNF receptor-associated periodic syndrome (TRAPS))のスクリーニングが可能となる可能性が高く、有用であると思われた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] A case of periodic-fever-syndrome-like disorder with lipodystrophy, myositis, and autoimmune abnormalities.2008
Author(s)
Kasagi S, Kawano S, Nakazawa T, Sugino H, KoshibaM, IchinoseK, Ida H, Eguchi K, Kumagai S
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Journal Title
Mod Rheumatol 18(2)
Pages: 203-207
Peer Reviewed
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