2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20659165
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田代 聡 Hiroshima University, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20243610)
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Keywords | 小児白血病 / ゲノムストレス / PMLボディ |
Research Abstract |
小児では、成人と比較して白血病治療後の生存期間が長期であるため、二次性白血病および癌の発症予防が重要な課題となっている。本研究では、放射線や抗ガン剤によるゲノムストレスの記憶に核内ドメインPMLボディがどのように関与しているかについて明らかにすることを目的としている。このため、本年度はまずPMLボディに関連する遺伝子の同定に取り組んだ。我々は転写因子Bach2が酸化ストレス誘導後にPMLボディ周辺の転写活性を特異的に抑制することを見いだしている。そこで、Bach2発現細胞での酸化ストレス誘導前後の遺伝子発現プロファイルを網羅的に解析し、6つの遺伝子の発現が酸化ストレス誘導後特異的に抑制されることを見いだした。このため、これらの遺伝子の核内局在とPMLボディの関連の検討を進めている。また、PMLボディとピストン修飾の関連については、抗PML抗体と抗メチル化およびアセチル化ピストンH3抗体などのヒストン修飾抗体を組み合わせた多重免疫蛍光抗体法を用いて検討を進めている。さらに、染色体DNA-PML相互作用可視化システムの確立のため、Green fluorescence proteinで標識下PMLを安定的に発現させる細胞をカナダのDavid Basset Jones博士から入手し、現在、HoechstやDAPIなどによる染色体DNAの蛍光標識と組み合わせたPMLとDNAの相互作用検出を試みている。一方、PMLボディ形成に重要な蛋白質翻訳後修飾SUMO化がゲノム損傷領域で特異的に亢進していることを見いだし、学会発表を行った。また、ゲノム損傷に関わる蛋白質の局在解析やPMLボディを取り囲むBach2と関連するBach1の機能解析も行い、論文として発表した。
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Research Products
(16 results)