2009 Fiscal Year Annual Research Report
超微粒子化βグルカンによるNF-κB活性化を応用した円形脱毛症の新規治療法の開発
Project/Area Number |
20659174
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
佐山 浩二 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80187286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 信司 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50175626)
徳丸 晶 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50398046)
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Keywords | 円形脱毛症 / βグルカン / NF-kB / 毛周期 / マウスモデル / TAK1 / 皮膚 / 再生 |
Research Abstract |
円形脱毛症は毛周期が休止期状態となる脱毛性疾患である。毛包の発生のデータから、毛包の成長期における伸長には角化細胞のNF-κB活性化が重要であると考えられる。そこで、我々はNF-κBを活性化させる超微粒子化β-グルカンに着目した。超微位子化β-グルカンが休止期の毛包に働きNF-κBを活性化させ、その結果休止期の毛包が成長期へと移行し、発毛する可能性がある。そこで、超微粒子化β-グルカン摂取による難治性円形脱毛症患者の治療、およびその作用機序の解明を本研究の目的とした。 臨床研究計画では対象を6ヶ月以上外用療法に反応しない成人の難治性の円形脱毛症患者とした。用法・用量は超微粒子β-グルカン(15mg/100ml)を毎日、3ヶ月間投与した。併用禁止薬・併用禁止療法は円形脱毛症に有効であるとされる薬剤・療法(SADBE/DPC、ステロイド、免疫抑制剤、紫外線療法など)とした。評価はSALT scoreおよび写真撮影でした、7名の患者において投与を終了したが、著明な発毛は認められなかった。詳細なデータは現在解析中である。 毛周期におけるNF-κBの役割を検討するために、NF-κB活性化に必須のTAK1を欠損するマウスを用いて解析した。まず、最初に毛周期解析のためのマウスモデルを作成した、4-6週齢のマウス(C57BL6バックグラウンド)の背部の体毛をWax(松ヤニ)を用いて抜毛後1,2,3,4週間後に回収し、毛周期が成長期に同調することを病理組織標本で確認した。TAK1欠損マウスにおいては、この毛周期の誘導が遅れていた。
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Research Products
(4 results)