2008 Fiscal Year Annual Research Report
大規模な臨床症例シミュレーションによる脳動脈瘤の破裂判断指針データベースの構築
Project/Area Number |
20659226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
銭 逸 Waseda University, 先端科学・健康医療融合研究機構, 教授 (80389147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 雄一 東京慈恵医科大学, 医学部, 教授 (00239550)
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Keywords | 数値流体力学 / 脳血管内外科学 / バイオ流体力学 / 医療情報システム / コンピュータ外科学 / 医用・生体画像 |
Research Abstract |
昨年度内、すでに臨床の脳動脈瘤の形状を模擬した基礎モデルでき、短時間で血流数値解析できるシステムを構築した。さらに、臨床モデルのシミュレーション正確性をin-vitro方法を用いて確認した。大規模な破裂,未破裂脳動脈瘤を解析し、瘤の破裂,未破裂の差別化を計るためのパラメータの検討を行う.臨床症例シミュレーションの結果から脳動脈瘤の破裂にかかわる物理特性(瘤内血圧,WSSなど)と瘤および親血管の形状に関連するデータベースを構築し、そこから脳動脈瘤の破裂要因を抽出する.昨年度、すでに40症例の解析を実施した。 世界ではじめ瘤内に流れる血流のエネルギー損失を予測し、脳動脈瘤の破裂危険度の予測方法を提案され、世界的に注目されている。さらに,成長する脳動脈瘤の成長過程をそれぞれシミュレーションで実行し、脳動脈瘤の成長メカニズムを解明し、破裂の危険度を予測する.瘤破裂の主要因子である脳動脈瘤内の流れに対し,多くの患者の脳動脈瘤内での流れ現象から破裂の共通特性を把握することを目指している.取得される高度に再現された患者瘤内流れ情報を用いることで、患者の診断・治療支援技術を確立し臨床への直接フィードバックを目指す. 本研究では大規模なシミュレーションを行うため、個別的なパラメータ分析でなく、脳動脈瘤の血行力学の共通性を分析できる.シミュレーションの結果から脳動脈瘤の破裂の判断指標となるパラメータの提案を行う.今年度は多数な症例数(100症例を目指して)を利用して既に提案されたエネルギー損失評価方法を確認し、さらに新しい観点から患者の生体状態などの臨床情報との関係性を検討することにより瘤の破裂に関する定量的に評価を行う.新しい判断指針を提案する予定です.
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Research Products
(5 results)