2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20659279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
井上 要二郎 Kurume University, 医学部, 准教授 (80176453)
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Keywords | 音声学 / 生物・生体工学 / 癌 / 移植・再生医療 / 医療・福祉 |
Research Abstract |
代用音声を作る際、術前の本人の音声をどのように記録しておくかについて検討した。 1)コンピューターでの記録形式について 音声ファイルの形式を調べ、どの方法で残すのが良いか検討。 圧縮を行わないものとして(WAV,AIFF) 可逆圧縮を行うものとして(FLAC,TTA,WMA) 非可逆圧縮を行うものとして(MP3,AAC)の三つを比較。 後の編集を考え、圧縮しないものを選択した。データは大きくなるが(約10MB程/分)、1音声は2〜3秒あれば十分記録でき、1MB程度で収まるため問題ない。その中でも、MacにはAIFF形式(Mac標準)が最適であるが、Os XよりWAV (Window標準)形式も使用可能なため、ソフトやユーザーの多さを考えWAV形式を音声記録の標準とすることが良いとの結論となった。 2)個人の声の再生には、いくつの音声を保存が必要かについて 基本的に日本語は、子音の後半は母音となる。子音は、摩擦音や破裂音と母音の組み合わせである。しかし母音そのものは他を組み合わせても作成出来ないため、少なくとも5つの母音が必要であった。 3)いくつの子音が必要かについて 摩擦音と母音の“あ"でサの音が再生できた。この際、摩擦音は他人のものでも代用できることが示唆された。サ行についてはほぼ再生可能と考えられる。 4) Mac OS Xに対応するサンプリングマシーンが現在製造されておらず、本年度は同様の機能を持つ後継機のシンセサイザーの機能を用いて解析を始めざるを得ない状態であった。そのためコンピューターへの音声取り込みに手間取っており、その他の子音の解析は21年度の課題としている。
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