2008 Fiscal Year Annual Research Report
成熟期エナメル芽細胞に特異的に発現するRunx2の機能解析
Project/Area Number |
20659285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豊澤 悟 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 教授 (30243249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 淳 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (70335660)
岸野 万伸 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (60346161)
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Keywords | エナメル芽細胞 / Runx2 / アイソフォーム |
Research Abstract |
Runx2は、未分化間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化を決定する転写因子として同定され、硬組織を形成する間葉系細胞の骨芽細胞や軟骨細胞、セメント芽細胞、象牙芽細胞に発現している。最近、我々は、上皮系細胞のエナメル芽細胞が基質形成期から成熟期エナメル芽細胞に分化すると、突然、Runx2が発現することを見出した。成熟期エナメル芽細胞が電解質輸送型・吸収型細胞の特徴を示すことから、この成熟期に特異的に発現するRunx2機能はこれまで知られているRunx2機能とは異なると考えられる。そこで、本研究では、成熟期エナメル芽細胞に特異的に発現するRunx2の機能を解明する。まず、マウス顎骨から下顎切歯を引き抜き、その切歯からコラゲナーゼにより、エナメル芽細胞上皮を剥がすことを試みた。本サンプルからRNA抽出し、cDNAを作製してRT-PCRを行った。これまでの情報から、2つのマウスRunx2アイソフォームに各々特異的なプライマーを設定し、成熟期エナメル芽細胞に発現するRunx2アイソフォームを検討した。その結果、骨組織特異的なRunx2typell遺伝子発現は認められたが、Runx2typel遺伝子発現は明らかではなかった。また、本サンプルには歯根膜の混在が、パラフィン切片の観察結果から否定できない事が分かったため、レーザーマイクロダイセクション法により成熟期エナメル芽細胞を選択的に採取するため、マウス顎骨を脱灰後、OCTコンパウンドに包埋し、切歯の凍結切片作製を試みた。
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Research Products
(2 results)