2008 Fiscal Year Annual Research Report
エレクトロクロミック材料を用いた簡便なブラキシズム診断用電極の開発
Project/Area Number |
20659300
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
西川 啓介 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10202235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡 元治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50253216)
大倉 一夫 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70304540)
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Keywords | ブラキシズム / 診断 / エレクトロクロミック材料 |
Research Abstract |
1.研究の概要 本研究は通電することにより色相に変化を生じるエレクトロクロミック材料を用いることで,ブラキシズムにより発揮される咀嚼筋の筋活動を検出でし、ブラキシズムを簡単に評価することのできる検査方法の開発を目的としたものである。 2.研究成果 ブラキシズム診断用電極に使用するエレクトロクロミック色素としてTEC-1(林原生物研究所)を用いた。色素の溶煤として格種導電性塗料やコーティング材など導電性ポリマーを含む材料について検討を行ったが、TEC-1に対する溶剤性は不良であった。そこでアセトンを溶媒として用い、クロマトグラフ用紙を染色することで、ブラキシズム試験用紙の製作を行った。またクロマトグラフ用紙自体には導電性がないため、ECG測定用の導電ペースト(ゲルエイド、日本光電社)に湿潤させることにより導電性を付与した。 試作したブラキシズム試験用紙は電気抵抗値が高く、皮膚表面電位にて発色を得るのは困難であった。そこで筋電アンプハイブリッドIC(NB6201HS、Nabtesco)を用いて携帯型筋電アンプを製作し、筋活動によりブラキシズム試験用紙を発色させるための基礎試験を行った。 3.今後の展望 本年度は試験用紙として染色性に優れたクロマトグラフ用紙を使用したが、より導電性に優れた材料を用いることにより、エレクトロクロミック色素の特性が十分に発揮できるように検討を行いたい。次年度は導電性を改良したブラキシズム試験用紙と、小型の筋電アンプを組み合わせたブラキシズム診断用電極を被試験者に試用することで、本装置のブラキシズムの検査方法としての妥当性の確認を行う予定である。
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Research Products
(1 results)