2008 Fiscal Year Annual Research Report
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20659323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山城 隆 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70294428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本城 正 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10379844)
黒坂 寛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20509369)
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Keywords | 口蓋裂 / Fgf18 / 口蓋形成 / 上皮間葉相互作用 / 上皮の癒合 / 器官培養 / アポトーシス |
Research Abstract |
口唇・口蓋裂は顎・顔面・口腔において最も高頻度で出現する先天異常の一つである。しかし、その発生の分子機構の多くは不明である。唇顎口蓋裂の生じる原因の一つとして、口蓋突起の癒合不全が挙げられる。上皮で覆われた口蓋突起が癒合するには、癒合予定部位の上皮が取り除かれなければならない。このメカニズムとして、従来、アポトーシス、上皮の遊走、上皮から間葉への移行などが考えられてきた。本年度は、口蓋を半側除去することで本来なら、癒合する部位における上皮がどのような変化をしめすか、また、アポトーシスが口蓋の癒合の前後軸においてどのように生じるのかを検討した。その結果、口蓋の上皮の癒合は2次口蓋同時が癒合する中部と後部、また一次口蓋と2次口蓋が癒合する前方部のとの間で、中部と後部の上皮は癒合が実際に生じなくとも癒合予定部の上皮は消失するのに対して、前方部の上皮はそのような変化がしょうじないことを明らかにした。さらに、アポトーシスの出現については、中部と後部においては、アポトーシスをしめすシグナルが癒合直前と癒合後の上皮に密に認められるのに対して、前方部の上皮においてはアポトーシスシグナルはあまり認められなかった。一方、器官培養系において、Fgf18のタンパクビーズを口蓋組織の癒合予定部とは異なる上皮上に置いたとこころ、上皮から間葉への以降を示唆するタンパクの発現を確認した。来年度はこれらのの、実験的口蓋癒合モデルを用いて、口蓋癒合に関わる分子機構の解明をさらに進める予定である。
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[Journal Article] Runxl is involved in the fusion of the primary and the secondary palatalshelves.2009
Author(s)
Charoenchaikorn K, Yokomizo T, Rice DP, Honjo T, Matsuzaki K, Shintaku Y, Imai Y, Wakamatsu A, Takahashi S, Ito Y, Takano-Yamamoto T, Thesleff I, Yamamoto M, Yamashiro T.
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Journal Title
Dev Biol. 326(2)
Pages: 392-402