2008 Fiscal Year Annual Research Report
パウダージェット法と硬組織自己再構成法による瞬時小窩裂溝填塞術の開発
Project/Area Number |
20659327
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小関 健由 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 教授 (80291128)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
鈴木 治 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60374948)
田浦 勝彦 東北大学, 病院, 講師 (90005083)
井川 恭子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40241640)
丹田 奈緒子 東北大学, 病院, 助教 (00422121)
|
Keywords | 歯学 / 硬組織 / 再生 / 自己組織化 / パウダージェットディポジション法 |
Research Abstract |
Powder Jet Deposition法を用いて小窩裂溝填塞術を実施するために必要な技術的な問題点を抽出し、その問題点に対する対策と検証を実施した。始めに規格化した裂溝の形成であるが、実験開始時の予定した通常の研磨装置での規格化裂溝製作では、破折しやすいハイドロオキシアパタイト・ブロックからの削り出しによる50μmの規格化裂溝の製作に於いて精度の面で十分でないことが判明し、精密研磨装置の実験への購入によりその製作が可能となった。さらに、裂溝へのハイドロオキシアパタイト粉体の緊密填塞状況の解析には、裂溝内での粉体の固定に使用する固定剤の浸透が難しいことが判明し、充填部の裂溝を分解して充填状況をTransversal Microradiography(TMR)を使った検証実験よりも、マイクロフォーカスCTを用いた方法との併用した検証が必要なことが判明し、マイクロフォーカスCTの実験に合わせて試料を最適化した。より小窩裂溝填塞術に適するハイドロオキシアパタイト粉体の選択を行った事により、ハイドロオキシアパタイト粉体の積層条件の決定のための実験が可能となった。一方で、唾液にてハイドロオキシアパタイト積層粉体の再石灰化を検証するために、ハイドロオキシアパタイト試験片の口腔内保持装置を開発した。幾つかの大きな実験の実施に関わる課題を解決した事は、積層実験の実験の遅れを取り戻す次年度の実験計画をより確実にした基盤研究を行った結果となった。
|