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2008 Fiscal Year Annual Research Report

看護の視点から見た肛門管粘膜の形態学的特徴-浣腸による直腸穿孔を防ぐために-

Research Project

Project/Area Number 20659336
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

緒方 重光  Kagoshima University, 医学部, 教授 (40305173)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 峰 和治  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50209839)
下高原 理恵  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50404538)
Keywords浣腸 / 直腸穿孔 / 肛門管 / グリセリン浣腸 / 看護技術 / 形態
Research Abstract

本研究の目的は「洗腸による直腸穿孔を防ぐために肛門管の形態を検索する」ことにより,「浣腸による直腸穿孔を予防する」ための基礎的資料を得ることである。この目的に従い今年度は,肛門管粘膜上皮の形態を光学顕微鏡・走査電子顕微鏡を用いて検索した。まず,既存資料で立てた仮説の検証と例数の増加を図るため,新規標本を蓄積した。記録作業としては,血管や神経起始部の位置・本数・痕跡枝の有無の確認,剖出図描画,写真撮影を行った。併せて,既存標本全体の再検査も行った。
また,並行して,保管しているニホンザルの標本を用いて筋群,神経を剖出し,実体顕微鏡により支配神経の走行や栄養血管の分布状態,周囲組織との関係を観察した。
次に,各筋群の固定をおこない試料を作成した。神経と血管との関係を明らかにするために,既存,新規を併せた摘出標本の動脈に,着色樹脂(酢酸ビニルが主)を注入した。頭側を結紮して,動脈の太さに応じた注射針(最細33G)を使って手圧で注入を行い,血栓等で滞る場合は,遠位に注射針を刺入する作業を繰り返した。標本の固定状態や血管壁の脆さによっては,着色ゼラチン溶液やラテックスゴムの方が良好な結果が得られた。この動脈注入によって,静脈やリンパ管との区別がつきやすくなった。
おわりに,神経と剖出した動脈,周囲の静脈を含む軟組織との関係を詳細に解剖図として記録した。これにより進入部位,位置関係,直腸周辺での動脈,他の動脈との吻合関係など,従来とは異なる視点で観察にあたることが出来るようになった。動脈剖出の過程で随時写真撮影をし,最終的な立体モデル作製の補正資料とした。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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