2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の睡眠の質を高めるための日内活動の調整と看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
20659357
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
増田 元香 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60284642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 ひとみ 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80173847)
橋爪 祐美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40303284)
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Keywords | 睡眠の質 / 高齢者 / 生活リズム / 影響因子 |
Research Abstract |
本年度は地域在住の活動的な高齢者を対象に、日常生活行動における活動量、パターンの特徴を、運動回数、運動総時間、活動強度などにより類型化するとともに、睡眠および日常の生活行動に関する意識調査を行い関連性について明らかにすることを目的とした。 研究方法:地域在住の高齢者約200名を対象に調査を行った。調査方法は、質問紙を用いて基本属性、日内活動における特徴等についで調査し、日常生活における運動を含めたすべての生活行動の強度、時間、頻度、日常生活照度について、ライフコーダーとアクティウォッチを用いて測定した。データの分析を行い覚醒時間帯の身体活動状況の特徴について把握した。さらに活動に伴うエネルギー消費量を算出し、効果的なエネルギー消費パターンについて検討した。上記2つの調査結果に基づき、目内活動の特徴と睡眠の質および日常生活行動に対する意識との関連を検討した。なお調査は、北海道、関東近県、沖縄で実施した。ライフコーダー、アクティウォッチは24時間以上連続してデータが取れているものとした。統計的分析については統計ソフトSPSSを使用した。結果:週1回以上の運動習慣を有する高齢者が多く、日常生活行動として自立し、趣味や菜園作りなど活動的に行動している高齢者であった。夜間の睡眠の特徴については、排尿による夜間の覚醒回数が1回以上ある高齢者がほとんどであった。ただし再入眠の状況については個人差がみられた。飲酒習慣がある高齢者では、飲酒量と入眠までの時間と睡眠効率に関連性があることを明らかにした。睡眠の質を確保するための看護介入プログラム開発のための要因を示すことができたが、今後さらに詳細な分析が必要である。
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Research Products
(1 results)