2008 Fiscal Year Annual Research Report
個人・集団・地域を対象とした保健指導ソリューションの開発
Project/Area Number |
20659358
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
村嶋 幸代 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 智子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80323616)
有本 梓 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90451765)
田口 敦子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70359636)
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Keywords | 保健師 / 保健指導 / システマティックレビュー / ソリューション |
Research Abstract |
本研究は、(1)保健指導の諸技術について概念を明確にし、(2)システマティックな文献レビューにより保健指導の手法と効果のエビデンスを明確にすることを目的に、システマティック・レビューを実施した。 1.プロトコルの作成 研究協力者を募り、協力者ごとに関心のある技術・対象を選択し、レビューのテーマを絞り込んだ。テーマは以下のとおりである。(1)高齢者の地域参加に向けた保健師の支援、(2)結核患者の服薬支援、(3)重症心身障害児の家族とその地域の支援。各テーマごとにシステマティック・レビューのプロトコルを作成した。 2.システマティック・レビューの成果 (1)高齢者の地域参加に向けた保健師の支援では、効果的な介入を行うために必要な高齢者の地域参加を促進・阻害する要因を抽出し、その中から保健師が介入可能な要因を整理した結果、対象者のもつ要因別の介入方法が明らかになった。 (2)結核患者の服薬支援では、結核患者の治療中断のリスク要因を抽出し、効果的な介入方法、服薬アドビアランスの把握方法について抽出した。保健師が患者のアドビアランスを査定するために必要な要素と効果的な介入方法が明らかになった。 (3)重症心身障害児の家族とその地域の支援では、まず家族の障害受容過程に関わる要因を文献から明らかにした。さらに保健師が重症心身障害児とその家族を支えるために地域住民へ働きかける際の支援内容が明らかになった。 3.今後の予定 平成22年度には、保健師や保健指導に関わる専門職が関わる問題や対象毎に、どのような技術をどこまで活用しているかに関する実地調査を行う予定である。
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