2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期における双子言葉(宇宙語)現象の発生予防とファミリーケアの研究
Project/Area Number |
20659361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早川 和生 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (70142594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 玲子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10452434)
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Keywords | 双子 / 宇宙語 / 言語獲得 / 家族ケア / 予防医 |
Research Abstract |
全国で最大規模の双子の母親互助組織であるツインマザースクラブの会員2,733名を対象に自記式質問紙調査を実施した。双生児の親密性と下位領域である「所有物」、「行動」、「情緒」、「共同参加」、「共同防衛」の5領域の得点と双子言葉「Twin Language」との関係について検討した。結果:親密性得点については、一卵性男ペアと一卵性女ペアは、二卵性男ペアや二卵性男女ペアに比較して、また一卵性女ペアは、二卵性女ペアに比較して親密性得点が有意に高かった。各領域の得点を分析した結果、「所有物」、「共同防衛」の得点にかんしては、グループ間の平均値に有意差は見られなかった。有意な差異が見られたのは、「行動」、「情緒」「共同参加」の項目であった。(1)「行動」:二卵性女ペア、一卵性男ペア、一卵性女ペアは、二卵性男女ペア、二卵性男ペアに比較して有意に行動面での結び付きが強かった。(2)「情緒」:一卵性男ペア、一卵性女ペアは、二卵性男女ペア、二卵性男ペアと比較して有意に情緒面での結び付きが強かった。(3)「共同参加」:一卵性男ペア、一卵性女ペアは、二卵性男女ペアと比較して、また一卵性男ペアは、二卵性男ペアと比較して有意に共同参加の意識が強かった。双子言葉Twin Languageと双生児の親密性に関して、双子の年齢、性別、卵性、社会的環境(兄弟、姉妹、祖父母の有無、保育園・幼稚園への通園)によって統計学的に補正を行い、ロジスティック回帰分析を行った結果、情緒的な結びっきが強い双子ペアはそうでないペアと比較して2.795倍(95%CI:1.179-6.623,p<0.05)双子言葉Twin Languageをよく話していることが示された。
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Research Products
(4 results)