2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユダヤ教の人間観-マイノリティに関するテキストのデータベース化と現代社会への提言
Project/Area Number |
20672001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
勝又 直也 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (10378820)
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Keywords | ユダヤ学 / ユダヤ教 / マイノリティ / 中東 / 比較宗教学 / ヘブライ語 / ヘブライ文学 / イスラエル |
Research Abstract |
平成20年4月から続けている「ユダヤ教のなかのマイノリティに関する総合的研究-理論的側面」(研究計画調書におけるIa)の中核をなす、ハラハー(ユダヤ教律法)の文脈において現れるマイノリティ用語のデータベース構築のためのデータ入力をほぼ完成させた。さらに、平成21年9月から開始した「ユダヤ教のなかのマイノリティに関する総合的研究-実践的側面」(研究計画調書におけるIb)として、アガダー(非ハラハー)の文脈で表れるマイノリティ用語のデータ入力を大いに進めた。 また、世界のユダヤ学界の第一線で活躍する研究者を複数名招へいして共同研究を行うことにより、「マイノリティとしてのユダヤ人に関する総合的研究」(研究計画調書におけるII)についても調査を始めた。IaやIbにおいて構築したユダヤ教内部のマイノリティに関するデータベースが、IIのマイノリティとしてのユダヤ人の分析にどのようにして役立つのかという点について、有意義な議論を行った。 平成21年度においては、これらのデータを入力するためのデータベースのWeb上フォーマットを専門業者の協力のもと完成させたが、技術面においていくつか問題が生じていた。そこで平成22年度においては、プロジェクト自体を実質的に進めるために、とりあえずExcelファイルの形式でデータの入力をすすめた。京都大学、東京大学、同志社大学などでユダヤ教やヘブライ語を専攻する多数の大学院生の協力を得ることにより、大量のデータを入力することができた。さらに、プロジェクトの内容や進捗状況について広く社会に発信するために、Webページを新たに開設した。
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