2012 Fiscal Year Annual Research Report
カチオン性ロダサイクルを活性種とする高度分子変換反応の開拓
Project/Area Number |
20675002
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田中 健 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40359683)
|
Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
|
Keywords | ロジウム / カチオン性 / ロダサイクル / 付加環化反応 / 付加反応 / 結合活性化 / 触媒 / 不斉反応 |
Research Abstract |
「カチオン性ロダシクロペンタジエン中間体」を経由する触媒反応として、光学活性カチオン性ロジウム錯体を用いた、ヘキサインの分子内[2+2+2]付加環化反応による、軸不斉ビアリールジホスフィン配位子の触媒的不斉合成に成功した。そして、このキラル配位子が不斉水素化及び不斉クロスカップリング反応に有用であることを見出した。また、環状ジインとモノアルキンとの分子間[2+2+2]付加環化反応による、面不斉パラシクロファンの触媒的不斉合成に成功した。また、アルキナールとアリールエチニルエーテルとの分子間[2+2+2]付加環化反応と引き続く分子内不斉[4+2]付加環化反応の開発に成功した。 「カチオン性ロダシクロペンテン中間体」を経由する触媒反応として、光学活性カチオン性ロジウム錯体を用いた、エンインとアクリルアミドとの触媒的不斉[2+2+2]付加環化反応を開発した。また、「カチオン性ロダシクロペンテン中間体」からのβー酸素脱離を経由する新規環化反応を見出した。さらに、エンインの環化異性化によるジエン生成とHetero Diels-Alder反応の連続化、オレフィン異性化/クライゼン転位/分子内ヒドロアシル化の連続化、オレフィン異性化/クライゼン転位/分子内カルボニル転位/分子内不斉カルボホルミル化/カルボニルエン反応の連続化にも成功した。 「カチオン性オキサロダシクロペンテン中間体」を経由する触媒反応として、光学活性カチオン性ロジウム錯体を用いたアルキナールのカルボン酸無水物による環化反応が進行する事を見出した。 さらに、光学活性カチオン性白金錯体触媒を用いた二つの炭素ー炭素結合生成を伴う、置換ナフタレン類の触媒的脱芳香環化反応の開発に成功した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(57 results)