2009 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルシンクを用いた大規模センシング情報処理システムの構築
Project/Area Number |
20680002
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 英久 Tohoku Institute of Technology, 工学部, 講師 (40400303)
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Keywords | アドホック / センサ / 情報収集 / ネットワーク / クラスタリング |
Research Abstract |
ユビキタスシステムに関する研究開発は、世界規模での研究開発が推し進められている。将来的なユビキタスシステムの利用範囲の拡大に備え、ユビキタスシステムを実現するネットワークインフラであるアドホックネットワークとセンサネットワークの大規模化が必要である。そこで本研究では、アドホックネットワークとセンサネットワークを協調させた新しいアプローチであるモバイルシンクに関して、広域エリアにおける情報収集を実現するための情報収集システムの構築を目的とする。具体的には、モバイルシンクを中心としたクラスタリング技術、およびモバイルシンクのセキュリティ技術についての研究を行うことにより、センサ情報収集システムの構築方法を確立し、実用可能な段階までモバイルシンク技術を成熟させることが目標である。本年度は、モバイルシンクを中心としたクラスタリング技術の研究をベースに、主にモバイルシンクのセキュリティ技術の研究を行った。センサやモバイルシンクの通信を観測して分析する仕組みを構築し、セキュリティ技術とクラスタリング技術との融合に関して、特にセキュアなゲートウェイ選択における通信に関して、従来技術の改良を行った。また、センサキット(Mote)を用いたセンサネットを試作し、クラスタ数やノード数を増加させたセンサネットワークにおいて、アドホックな通信に対する攻撃やその影響について、実験により詳しく調査した結果、実データから有用な知見を得ることが出来た。
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