2008 Fiscal Year Annual Research Report
X線CTと超広視野顕微鏡による3次元画像計測トータルシステムの開発
Project/Area Number |
20680003
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森田 正彦 Keio University, 環境情報学部, 講師 (40449038)
|
Keywords | 画像処理 / コンピユータグラフィックス / Image Based Modeling / X線CT |
Research Abstract |
「外殻の形状情報と高精細でフォトリアリスティックなテクスチャ情報、および内部の構造情報を有した小型実物体の3次元コンピュータモデルを短時間に生成可能とする」ことが本研究の目的である。本プロジェクトは、これまで5件の研究費を受けており、本研究ではこれら研究費の支援によって得られた研究成果を統合することで、前述の目的を満足する3次元画像計測トータルシステムの開発を行う。具体的には、マイクロX線CT装置を利用することで従来手法に比べ短時間のうちに3次元形状情報を取得可能とし、そこに超広視野顕微鏡によって計測された高精細でフォトリアリスティックなテクスチャ情報を適用する。初年度は本研究課題において必要不可欠なマイクロX線CT装置の試作、および共焦点・非共焦点の2画像を用いた3次元画像計測アルゴリズムの設計について研究を行った。それらと並行して、3件の展示協力を行うと共に1件の受賞を受けた。 1. マイクロX線CT装置の開発 : 形状・色情報が複雑なオブジェクトとして、本研究プロジェクトでは昆虫を計測対象とする。マイクロX線CT装置を開発するにあたり、昆虫内部を含む構造情報を取得可能とするX線量を求めるためのテスト撮影実験、コンテンツ制作のための成長過程の観察実験を行い、その結果を基に装置の試作を行った。 2. 共焦点・非共焦点の2画像を用いた3次元画像計測アルゴリズムの設計 : 本プロジェクトが科学研究費補助金基盤研究(B)(平成18〜19年度)において試作した超広視野顕微鏡は、共焦点光学系と非共焦点光学系の2光路を有する。本研究では、超広視野顕微鏡によって深度を変えながら取得された共焦点画像群と非共焦点画像群から、すべての画素に焦点が合った全焦点画像生成アルゴリズムの設計・改良、およびX線CTデータへの適用実験を行った。
|
Research Products
(4 results)
-
-
[Remarks] ポスター発表(査読なし1件) : M.Morita, " Virtual Environment for Micro-Presence with Image-Based Model Acquisition", 1st Joint Workshop on Computational Science, 7-8Jul2008
-
[Remarks] 受賞(1件) : 「日本産ゾウムシ上科甲虫の画像付き種情報データベース」, 日本昆虫学会2008年あきつ賞
-
[Remarks] 展示(3件) : " マイクロ・プレゼンス", OPEN SPACE 2008, NTTインターコミュニケーション・センター, 2008.4.19〜2009.3.8, 「大解剖 : デジタル昆虫図鑑」, 夏休み特別イベント, 財団法人福井原子力センターあっとほうむ, 2008.7.20〜2008.8.12.「マイクロ・プレゼンス」, 常設展「シンラドーム」, 財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館, 2007.8.19