2010 Fiscal Year Annual Research Report
直感的インタフェースを有する臨床使用に適した手術ナビゲーションシステムの開発
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20680029
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
洪 在成 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (70404043)
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Keywords | 手術ナビゲーション / 拡張現実表示 / マウスピース型レファランス / 手術トレーニング |
Research Abstract |
最終年度においては、下記の項目を中心に研究を推進した。 1.マウスピース型レファランスの改良 動き追従用のレファランスマウスピースの着脱の際、位置の完壁な再現が難しく、誤差の原因となりうる。またマウスピースに術者の手などが触れた時、レファランスマーカの位置がずれる問題がある。歯科専門医の協力により、患者には侵襲を与えずに、患者の口腔にしっかりフィットできるマウスピース型レファランスを開発した。 2.拡張現実を用いたナビゲーションシステムの開発 拡張現実技術を用いることにより、臓器内部に位置する腫瘍及び傷つけてはいけない血管などの情報を内視鏡画像に重畳して表示することができる。本研究では拡張現実と仮想現実技術を同時に利用することで、内視鏡画像を提供しながら、奥行きの情報も確認できる手術ナビゲーションシステムを構築した。 3.耳鼻咽喉科、脳外科、歯科手術での使用可能性の検討 マウスピース型レファランス及び拡張現実を用いたナビゲーションシステムを実際の耳鼻咽喉科手術及び脳外科、歯科の手術に使用可能かを臨床にて確認した。既存の商用ナビゲーションシステムとの比較検討を行い、また、臓器ファントムを用いた評価実験を行った。 4.手術トレーニング及び手術ロボットへの応用 開発したナビゲーションを用いることによる副産物として、術者の手術動作の記録、解析が行えた。これにより、手術の技量が評価でき、手術トレーニングに役立てることが示唆された。また開発した手術ナビゲーションシステムを手術ロボットと連携するための通信ソフトを作成した。
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Research Products
(5 results)