2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリアゲノム・蛋白質付加体によるアルデヒド類の毒性発現機序の解明
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20681006
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
一瀬 豊日 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 准教授 (80341494)
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Keywords | アルデヒド / アセトアルデヒド / ミトコンドリアゲノム / ゲノム付加体 / 蛋白質付加体 / 毒性 |
Research Abstract |
健康影響が懸念されるにもかかわらず、アセトアルデヒドの発がんおよび非発がんの毒性発現機序は明らかでない。本課題はアセトアルデヒドのミトコンドリアを介した毒性発現機序を分子機序レベルで解明し、リスク評価の際に有用な毒性発現機序を明らかにすることを目的とする。 本年度は(1)Aldh2ノックアウトマウスをアルデヒド曝露し、核酸を抽出。形成されたα-Me-γ-OH-PdGの細胞核ゲノム対ミトコンドリアゲノムの比較と(2)モデル蛋白質を用いアセトアルデヒド蛋白質付加体の効率的反応条件、および異なる反応条件でどのアミノ酸に結合しやすいか、アミノ酸分析、LC-DAD、電気泳動法等を用い同定を目的とした。 この結果(1)アルデヒド曝露したAldh2ノックアウトマウスの細胞核ゲノムにおける核酸付加体の増加を認め一部の結果について発表を行った。ミトコンドリアゲノムに関してはLC-MS-MS分析に十分な量の抽出核酸量の確保を現在行っている。さらにミトコンドリアゲノム変異部位検出のため、全長ゲノムシークエンスを調製している。(2)モデル蛋白質を用いたアセトアルデヒドのアミノ酸結合部位の検討は、LC-DADを用いた検討で可視広域に新たな吸光度波長を検出し、この一部を発表した。この吸光度波長の出現から芳香族アミノ酸部位への反応が予想されるので、LC-MS-MSを用いた構造解析を準備中である。また、モデル蛋白質で得た反応条件の知見を利用し、チトクロム類での反応阻害を生じるか検討を開始した。
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Research Products
(3 results)